「花の名前」と「環境」と「起業」

フリーランスで働く

こんなこと書くキャラだっけ?

庭の紫陽花がキレイに咲きました。

と書いた後、私こと46歳のおっさんは考えるわけです。

「こんなこと書くキャラだっけ?」

そう。何を隠そうぼくは植物にほとんど興味がなく、梅の花を見て「もう桜が咲いてんだ」と言ってみたり、ボケの花を見て「アレがモクレンですか」と言ってみたりするくらいならば、まだまだマシな方で。

パンジーと朝顔の区別がつかなかったり、人の家の庭に招かれて「おお、こりゃ素晴らしいお庭ですねえ」と当てずっぽうで褒めていたら、ただの雑草だったりしたこともあります。

ええ。その後、それはそれは気まずかったですけれども。

サボテンを枯らしたことがない理由

何しろ、自信を持って答えられる花の名前が「タンポポ」と「チューリップ」くらいしかないような人間です。桜はさきほど書いた通り「梅」や「桃」と間違える可能性があるから、自信がない。バラはさすがに大丈夫かなと思いますが、椿あたりと見分けがつかない可能性を否定しきれない。

唯一の自慢は、サボテンを枯らしたことはないということです。まあ、育てたことがないので枯らす事もできるわけがないという、実に一休さん的な発想ではあるのですが。

好きだったなあ、よく見てたなあ。『一休さん』。未だにテーマソング歌えるもんなあ。

紫陽花も「多分コレが紫陽花だろう」とは思うものの、花の色や形が色々違っているので「絶対そう!」と言えない。

ぼくは元々、植物に関してはそういうレベルの知識しか持ち合わせていないのです。

そんなぼくにも関わらず、庭に咲いている紫陽花を写真に撮ったりして、しかもそれをSNSに上げちゃったりしている。なんということでしょう(『劇的!ビフォーアフター』風に)。

「環境」が人を変える

ぼくは今、ご縁があって庭のある家に住まわせてもらっています。そうすると不思議なもので、自ずと庭に植わっている植物や樹木に興味や関心が湧いてくるのです。

春にはミモザが咲き、春先にはバラがキレイに花をつけ、梅雨時になると紫陽花が咲く。

そんな環境に身を置いていると、少しずつ花の名前を覚えたり、どんな花をつけるのか、いつ頃咲くのか、といったことに関心を示すようになってきたのです。

これは、我ながら意外な変化でした。

私は花にはとんと興味がなく、植物で興味があると言えば、食べられるかどうかにしか興味がないと思っていたので(食べられる植物であっても花には興味がない)(花を食べる植物の場合は別)、これは自分でも意外だったのです。

人間は環境で変わると言いますが「確かにそうかも」と今回改めてそう思いました。人間、そんなに簡単に出来てたっけ? と思わなくもないですが。

環境が変われば、考え方も変わる

同じことが、フリーランスで働く上でも言えるのかもしれない・・・と思うのです。

ぼくは20年近くサラリーマンとして勤めていたのですが、その頃は「フリーランスで働くなんて考えられない」、「安定収入がないなんて不安過ぎる」、「自分で仕事を取ってこれる自信がない」てなことを考えていました。

でも、周りにフリーランスの知り合いや友人が増え始めると「自分で休みを設定できるって楽しい」、「安定収入がなくても何とかやっていける」、「給料以上に稼げる可能性がある」と、フリーランスとして働くことに対してポジティブになったのです。

まあ、世に言う「社長」の多くは自営業ですもんね。まれに会社に勤め続けて、出世競争に勝って社長になる人もいますが(『社長 島耕作』的なね)、どう考えてもぼくはそっちのルートを辿れそうもないし、辿りたくもない。

上り詰めたよねえ・・・、島耕作。

ぼくなんて課長になるのですら、むちゃくちゃ時間がかかるか、打診されても「めんどくさそうなのでやめときます」とか言いそうだもんなあ。社長には手が届かないよなあ、普通にやってたら。

あ。話がそれた。

起業したいなら、「起業した人」と一緒にいること

もしあなたが「フリーランスとして働けるかどうか不安」だと思うならば、話を聞くべきなのは「フリーランスで実際に働いている人」、「フリーランスとして食えている人」の話だと思います。

新卒からずっと会社員を続けてます、という人に「会社辞めて起業したい」と言っても「やめとけ、絶対失敗するぞ」という可能性が極めて高い。だって自分がやったことないんですもん。

そういう環境にいれば、当然そういう思考になりますよね。それはそれで、別に悪いことじゃない。でも、「本当にそうですかね?」とは思います。

ぼくは自分自身「植物に興味がない」と思っていたのに、今やちょっとお花の写真を撮ることにハマっていたりするし、「フリーランスでやっていける気がしない」と思っていたけれど、何とか生きています(笑)。

ただし「向き不向き」はあるだろうと思います。別に起業することが絶対に良いことでもないし、サラリーマンで居続けることが最良の選択とも言えない。

人によってタイプがあるなーと思います。

ただ、一つだけ覚えておいて頂きたいことは「絶対にムリ」ではないということ。

環境が花に興味がなかったおじさんに花の写真を撮影させるかのように、あなたが、あなたの起業を応援してくれる環境に身を置けば、上手くいく可能性は格段に上がります。

環境が人を変える。環境が人を育てる。

ただし、ぼくは相変わらず雑草を見て「これはひょっとして麦ですか?」と聞いたりしていますから、変化の度合いには個人差があるのだと思います。

やれやれ。

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ぼくが「フリーランスになろう!」と思ったきっかけになったのが、『楽読』という速読スクールに通い始め、まさにフリーランスで働く人たちとの接点が増えたことでした。

その『楽読』創業者の平井ナナエさんが、書籍を出版されました。タイトルは『あなたの起業が人生と世界を変える』。

ぼくも少しだけ、編集協力として参加させていただいております。

フリーランスで働きたい、起業したい! という方にはドンピシャな内容になっています。世の中によくある「起業本」とは一線を画しているかもしれませんが、読んで損はないです(断言)。

さらに。「起業したいけれど、周囲から反対されている」、「家族の理解が得られない」と感じておられる方は、ぜひ、講演会で平井ナナエさんに会ってみてほしいです。

三人の娘を連れて離婚。シングルマザーとして生きることを決意して、実際に三人の娘を女手一つで育て上げ、なおかつ自ら創業した『楽読』は今や日本全国に90スクール近く展開。母親と事業家の両面で活躍されてきた女性のお話。ぜひ聞いてみてほしいです。

平井ナナエ講演会

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