
困ったときはじゃがいもで何とかする
ある日のこと。
本屋さんで何気なく雑誌を眺めていたら、衝撃的な特集タイトルが目に飛び込んできました。
そのタイトルとは・・・『困ったときはじゃがいもで何とかする!』
うん。なるほど。あるよね、そういうこと。
「うわー、友だちの結婚式なのに財布に1000円しか入ってない! ご祝儀どころか、交通費も危ういじゃん、コレ。どーすんの?」
「あれ? この道、ホントに大丈夫? ナビはこの道指してるけど、めっちゃ細いし・・・通れるのか?コレ? って、後ろから車来てるし・・・。うわ。どうしよ」
「先輩に貸してる『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部、そろそろ返してほしいんだけどな・・・。でも先輩、二学期から学校来てないしな。家まで取りに押しかけたら『そんなに第三部読みたいんか』ってなるし・・・」
とか。そういう時に「じゃがいもで何とかする!」と言ってるわけではなく。
「原稿書けない・・・。全然アイデアが浮かばない・・・」
という時に「じゃがいもで何とかする!」と言ってるわけでもありません。当然ながら。というか、上記の状況いずれも、じゃがいもが活躍できる場面は1ミリたりともありません。
あ。「ご祝儀にメークイン」という手なら、ワンチャンありますね(ない)。
それはさておき。
じゃがいもは何がスゴイのか
確かに、じゃがいもは非常に「応用が効く」と言いますか、万能な食材ではあります。
まず、メインのおかずになれる。「肉じゃが」とかね。当然、サブおかずにもなれます。「ポテトサラダ」なんて、食卓に一品あると喜ばれますね。主にぼくに。
さらには、おやつ的にもいけます。ポテトチップスや、ポテトフライあたりはおやつにもなるし、おつまみとしてもイイじゃないですか。
場合によっては「主食」としてのポジションも任せられます。お昼にじゃがバター塩辛が出てくるなんてことは、私の実家(北海道)では、割とよくある風景でした。
ここまで見てきた通り、ポジション的な意味でもそうですし、味わい的にも様々な変化を付けられるのがじゃがいものスゴイところです。
茹でてホクホクをいただくこともできますし、カラッと揚げてカリホクでも美味しい。細く切ったのを揚げたり焼いたりすれば、カリカリなクリスピー感も楽しめる。潰してポタージュなんかにも対応できちゃう。中華料理なんかだと、細めに切ってジャっと炒めて、シャクシャクっとした状態で食べることもありますよね。
まさに変幻自在。引き出しが多い。そりゃー、某雑誌の編集担当が「次の特集は『じゃがいもで何とかする!』です」と力強く発表するでしょう(実際に力強く発表したかどうかは知りませんが)。
まず設定すべきは「ゴール」である
いつも通り前置きが長くなったので本題に入りますが・・・。今回お伝えしたいのは「ゴールが決まっていないと、そこに到達することはできない」ということです。
例えば、じゃがいもを使って「肉じゃがが作りたい」あるいは「ポタージュが作りたい」と決まっていれば、そのゴールを達成すべく、プロセスが進んでいきます。
もしくは「じゃがいもを使ったメインのおかずがほしい」とか「じゃがいもでちょっとした副菜を作りたい」という指針があれば、何とでもなるわけです。
そう。何しろ、じゃがいもの守備範囲は往年の名センター、飯田選手並みですから(例えが古い)。
ところが、この「ゴール」なり「指針」がない状態だと、料理する側もお手上げになってしまうわけです。じゃがいもが一個、手元にコロリとあったとしても「どうしますか?」「どうしましょうか」と考えているだけでは、何も前には進まないのです。

・・・これ、ビジネスにおいても同じことが言えると思うんです。
ぼくがライティングのお手伝いをさせていただく際、一番困るのは「修正が多いお客さん」でもなければ、「『てにをは』に厳しいお客さん」でもありません。
「明確なゴールが定まっていないお客さん」です。
いや、別に文字数とか、内容がきっちり決まっていないと書けませんぜ旦那・・・ということが言いたいのではなくてですね。
書いた記事によって「導きたいゴール」さえ決まっていれば、どういう文章を書くか、あるいはどういう内容を書くかは自ずと決まってくるのです。
「誰に届けたいのか」
「読んだ人にどう思ってほしいか」
「その結果、どういう行動を取ってほしいか」
これらのいずれかが決まっていれば、そこを目指した原稿はいくらでも作れます。
ところが。「ホームページに掲載する原稿をテキトーに作ってもらって」とか「なんか、いい感じの記事を書いてもらって」的なオーダーをされることが(まれにだけれど、あるんです)一番困ったりします。
ゴールが決まれば、解決策はいくらでもある
このビジネス、あるいはこの事業、この商品・サービスは、誰に使ってほしいのか。どんな課題を解決できるのか。この商品・サービスを使って、どうなってほしいのか。
それが決まっていたら、自ずと伝えるべき内容は決まっていくはずです。
「いや、できるだけたくさんの人に・・・」
「なんか、幸せになってほしいというか・・・」
「この商品を通じて世界平和を実現したく・・・」
もちろん、こういった考えを全く否定するわけではありません。ただ、明確なゴールを設定すればするほど、そのゴールに向けた明確なルートが描けます。なので、できればそうした方が色々いいですよ? と言いたいのです。
例えて言うならば、じゃがいもを目の前にして「なんかいい感じの料理に・・・」というのでは前に進みません。「何が食べたいのか」、言い換えれば「どんな味か」「どんな食感か」「メインおかずか、サブおかずか、はたまたおやつか」、「和食、中華、洋食どれか」みたいなことでもいいので、絞ってみる。
それはつまり、ゴールへの道を少し明確にすることにつながります。
「洋食ってことは、肉じゃがは外れるか」とか「メインおかずにポテトフライはちょっと違うよね」となるように、「こうしたい」とか、場合によっては「〇〇じゃないもの」というオーダーでも、ゴールへの道が少し拓けます。
ただまあ、ビジネスを展開する、あるいは文章を書いていく時に、そういう「明確なゴール」を設定するのが難しい・・・と思われる方もいると思います。
そんな時こそ、ぼくの出番です。お話を伺うことで「こうしたら良いんじゃないですか」とか「こういう選択肢もありますよ」とか「こういうアプローチも良いかもです」と、色々と提案ができます。
ぜひ、文章や情報発信で困っている方は、ご一報ください。無料でご相談に乗りますよ。