「全体」を見ることが大切、
というお話を書きます。
問題を「問題だけ」で捉えない
人はついつい、「問題」があると
問題のある箇所に目を向けてしまいます。
例えば、右肩が痛いとする。
と、私も含め多くの人が
右肩をなんとかしようと思うわけです。
温めてみたり、冷やしてみたり、
もんでみたり、安静にしてみたり、
動かしてみたり、お灸を据えてみたりです。
ですが、右肩の痛み(問題)は
右肩だけで発生しているとは限らない。
むしろ、様々な要因が絡み合って、
右肩に「痛み」となって現れているだけ
と考えるほうが自然だと思います。
ぼくは人体のことはよくわかりませんが、
首が凝っているから右肩が悪くなる、とか
左足首の調子が悪いから、右肩が痛む・・・とか。
左膝をかばいながら歩いていたら、
右膝まで痛めてしまった、
てな話もよく聞きます。
文章に置き換えて考えてみると・・・?
実は文章も全く同じことです。
この一文が気に食わない・・・と思った場合、
その多くは全体に問題があるのです。
![](https://www.abenob-office.com/wp-content/uploads/2023/02/pexels-mariana-kurnyk-1756061.jpg)
その一文だけを直そうとすると、何やら違和感が出る。
その一文が書かれたことには、背景や理由があるはず、なのです。
そちらを解決してあげないと、
根本的な解決にはつながらないことも多々あるのです。
「木を見て森を見ず」ではアカンのですが、
「木を見ずに森を見る」のもアカンです。
一番いいのは「木を見て森も見る」という、
ある意味全体を俯瞰できる力と、一文にかける集中力。
その両方を意識することが、文章を書く上では大切です。